保険契約ルール100年ぶりに見直し (2006/01/03

日本経済新聞2005年11月25日金曜日5面

法務省2009年成立目指す

 「法務省は商法のうち生命・損害保険の契約ルールを定めた部分を約百年ぶりに全面的に見直す。
 自動車保険や医療保険など、法律制定時には想定していなかった保険商品が増えていることに対応する。保険契約は現在、主に保険業法や保険約款で規定しているが、商法での位置付けも明確にして、総合的にトラブル防止に役立てる。
 学識経験者らに参加を求めて省内に設置した「保険法研究会」(座長・山下友信東大教授)で論点を整理。文語体で難しい条文も簡易な口語体に改める。独立した「保険法」とすることも視野に検討し、2009年末までの成立を目指す。
 判例などで見解が定着している保険トラブルついてはできるだけ法律に盛り込む。具体的には@地震などの天災による損失は保険の免責事由とするA保険金目当ての自殺や殺人など不法取得目的の契約は無効とするーーーといった文言を明記する方向で検討する。」



流石に百年経ったら、色々な問題があって当然かもしれませんよね。自動車保険や医療保険が生まれる前の法律とは本当に驚きです。でも考えてみたら、やって良い事、悪い事は縄文時代から殆んど変わらないと考えれば、これも有りかなと思うのですが、細かな部分で見直しや抜け道を塞ぐ努力は必要なことだと思います。2009年の成立前にも、情報が出ることと思いますので、又取り上げたいと思います。(FP田中広江)