保険商品の説明を徹底 (2006/01/13 )
日本経済新聞 2005年11月27日日曜日 3面経済
保険商品の説明を徹底・・・「契約のしおり」見直す動きも
病歴・手術「支払い対象外」明記
「金融庁は保険商品の”分かりにくさ”の解消に向けて、保険会社に対して保険金の支払い対象外になる病気などを説明書に列挙するように求める。個人が保険商品を見比べやすくなるように、比較広告の開示基準を2006年にも緩める方針だ。
金融庁が義務付けへ
金融庁は来春(2006年春)に生損保各社に対して、支払い対象とならないケースを一枚の紙にまとめて、契約時に顧客に説明するように義務付ける。保険商品の詳細な内容は一般の顧客にとってはわかりにくく、不正の温床になりかねないとの判断がある。
明治安田生命で不当な不払いが三千件近く発覚、他の生保三十一社でも不適切な不払いがあったことがわかった。損害保険会社でも保険金の支払い漏れがあったとして、金融庁は二十六社に業務改善命令を出した。明治安田では、警察が「転落死」と認定したにもかかわらず、自殺か事故死かが不明として、本来支払うべき保険金を払わない悪質なケースがあったが、他社でも契約者への説明不足などが原因とみられる誤解やトラブルが相次いでいる。」
アドバイスと実例(田中広江)
加入する側も注意が必要だと思います。入院給付金付の保険は、医療保険も含め、日帰りで対象になる会社もあれば、商品によっては、1泊2日から、5日以上、8日以上入院しないと対象にならない商品など様々あります。初日から免責なしの会社・商品もあれば、4日間の免責のあるものまで種類が結構あります。自分が入っている保険はどのタイプか、内容をしっかり確認しておきましょう。もめる時には、以外に勘違いや、憶え違いが原因の時も結構あります。
又、手術給付金の中でも、対称になる手術とならない手術があります。扁桃腺の摘出手術は対象になりませんし、痔の手術では対象になるケースとならないケースがありますので、事前に確認した上で請求した方が間違いありません。手術名が分かれば、事前に確認できます。更に、民間生保では、手足の指は手術対象部位から除かれていますのでご注意を!簡易保険は、頭部、胸部、腹部の手術が対象ですから、手足が除かれますのでご注意を!
加入時点では、無告知で加入できる保険もあれば、告知書扱いや面接士・医師による診査が必要な保険まであります。自分の都合で考えずに加入条件をしっかり確認することが、トラブルの事前防止策になるかと思います。加入前に良く相談して下さい!!