禁煙治療に保険適用 (2005/11/13

朝日新聞 2005年11月9日水曜日 1面トップ

「ニコチン依存 病気と位置づけ
 厚生労働省は8日、医師による禁煙指導を「治療」と位置づけ、公的医療保険の給付対象とする方針を固めた。禁煙指導の促進により、禁煙率は今後15年間で最大、男性26%(2003年は47%)、女性9%(同11%)程度まで下がると同省研究班は試算。肺がんをはじめ、心筋梗塞や脳卒中などの生活習慣病を引き起こすとされる喫煙を減らすことで、15年後の医療費は少なくとも約1846億円抑制できるとみている。(深町あおい、蔭西晴子)

将来の医療費減狙う
 禁煙はこれまで個人の意思や努力の問題とみられてきたが、「ニコチン依存症」という病気に対する治療ととらえて、積極的な対策に乗り出す。
 9日の中央社会保険医療協議会(中医協)で提案する。保険を適用する治療内容を検討し、2006年4月の実施をめざす。
 対象は禁煙治療プログラムを受けたいと希望する人で、ニコチン依存度テストで「依存症」と判定された人。同省のモデルでは、2または4週間に1回通院してカウンセリングを受けるほか、肌に張ったパッチからニコチンを吸収する置換治療を受ける。約3ヶ月で初診も含めて計5回ほどの通院を想定している。
 これまでも、一部の病院が独自に「禁煙外来」を設けていたが、保険の対象ではないために全額が患者負担で、1ヶ月あたり3万〜4万円かかっていた。保険の対象になれば、3割の窓口負担(70歳以上は1〜2割負担)で済むようになる。
 次期医療制度改革で厚生労働省は、生活習慣病対策で中長期的に医療費の伸びを抑制する方針を打ち出しており、禁煙治療の促進はこの一環。導入によって医療費は当初は増えるものの、生活習慣病や肺がんが減ることに伴う減少で、8年前から減少に転じると研究班では試算している。」



 今現在、生命保険加入時に1〜2年以上(保険会社によって違う)喫煙されていない方の保険料が、2〜3割程度安くなる定期保険が人気です。掛捨ての定期保険の保険料ですから安いにこした事はありません。今から加入を考えている貴方も、1年間我慢して安く保険に加入しませんか?
 実は私も6年前にこの治療を受けて煙草を止めました。1日1枚貼るパッチが1枚500円位したのを憶えていますし、煙草より高いのが気になりました。それでも1ヶ月位で止められたので、今思えば安いものですよね。何よりも家族から、特に家内から止めろ!止めろ!と言われ続けると、少し意地になって吸っている自分に気が付きました。もし止めたいと思った時に「ニコチン依存症っていう病気なんだから、頑張って一緒に治療して直そう」って言ってくれたら、もっと素直に、もっと早くに止められた気がしますね。貴方は、2006年4月まで待って治療しますか?この制度改定はとても良いことだとは思いますが、百害有って一利無しと言われる煙草です。決断して直ぐ禁煙に取り組むことをお勧め致します。(田中広江)